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結婚記念日、だったのにねぇ

結婚記念日だったんで、披露宴したレストランに行ってきた。
今回は予約をすべて夫に任せた。

……ら、娘の「お子様ディナー」のオーダーが通っていなかった。




子ども用のは例年スープとデザート以外はワンプレートディッシュで、大人のコースの前菜と同時ぐらいにサーブされる。それなのに、大人がメインディッシュになっても娘の分が来ないので聞いてみたら「承っておりません」。

オーナーも席まで来て平謝りされたが、ないものはない。それまで私のパンや料理の取り分けでしのいでいたが、後から子ども用が来るのだからとセーブさせていた。慌てて夫のほうからも取り分けてやったりなんだりしても到底足りない。スパゲティでもオムライスでもいいから何か作ってもらえないかと依頼したが、この店は完全予約制で、その日の分しか材料の準備をしていないのだという。その上、日曜日で市場が休みというのもあって、余剰分がまったくないのだとか。

娘、涙目。


夫は予約時「いつもと同じ感じで」としか言わなかったらしい。一年に一回しか行かない癖になんだその常連風。結果的にこの常連気取りの曖昧な言い方のために子どもの分がオーダーに入っていなかったわけだ。

支払は私なので、事前に概算を知りたくて、前日にどのコースにしたのか聞いたら「たぶん○○円」という返事だった。たぶんって何だよ。で、実はその時に既に違和感があった。夫の言う金額通りなのだとしたら、それはメインが肉も魚も入っている、本当のフルコース。でも、たしか予約直後にはメインは肉か魚かどちらか選べと言われたとかで、「肉メインと魚メインの、ひとつずつでお願いしたから」と言っていたはず。だから「○○円のコースじゃなくて、その下のコースじゃない?」と聞き返したのだけれど、「うーん、いつも通りでいいですねって言われただけだから~」とまた曖昧。それに、前に娘の分を頼んだ時にはエビ・カニは抜いてくれとお願いしたけど、今回はどうした? 食べる量もだいぶ多くなったけれど大丈夫かな?とも聞いた。それも「うーん、いつもと同じってだけしか…」。

不安は残ったものの、それ以上聞くと問い詰めているみたいだからやめた。他のことならともかく「結婚記念日に夫が思い出のレストランの予約をした」という状況に対して、「ちゃんとやれたのか?これは?これは?」と細かくチェックするのは無粋に思われたのだ。

しかし、それが結果的には間違った判断だった。夫に関して言えば、私が「ん?」と思った不安は、ほぼ100パーセント最悪の形で的中する。今回も例外ではなかったのだ。

さらに、この日の朝に、夫に「ガキの使いみたいなことをすんな」という話をしていた。こっちの話はまた別の出来事が発端だったのだけれど、やはり、似たような流れでのことで…。一日に二度も同じ失敗をする夫に怒りを通り越してため息しか出ない。それに何より、夕食では娘がかわいそうでならなかった。

涙目の娘は、でも、一言も父親を責めなかった。娘は、せっかくのレストランディナーの場で自分の夕食がないことよりも、そのことによって親が不和になって険悪なムードに包まれることがいやだったのだ。
「今日は特別な、良い日だったね」と一日を終えたかったのだ。


それに気づいた私は、だから努めて怒らないようにした。
家に着くと、娘は「これ読んで、この通りにして」とノートを渡してきた。
帰りの電車の中でせっせと何か書いていると思ったら、「台本」だったのだ。

台本によると、まず、私が「お説教」をすることになっている。でも「5分以内」なのだそうだ。お説教された夫はしょんぼりする。そこで娘が「今日のお料理、おいしかったね。お母さんは何がおいしかった?」と話しかけてくる。私はそれに答えて「お父さんは?」とふる。そんな感じで自然と会話が弾み、「今日は楽しかったね」と終わる…。

私はその台本通りに話をしたが、台本の存在を知らない夫は、私と娘が何やら画策しているのには気づいていたが、その落胆ぶりは娘の予想以上で、「自然と会話が弾む」というわけには行かなかった。

夫がトイレに立って部屋から居なくなった。
娘は「お父さん、台本みたいに笑ってくれないなぁ」とガッカリしている。
私は娘に言った。

お父さんがしょんぼりするのはしょうがない。お父さんの失敗だから。お店の人も悪かったし、お母さんももっと早く気づけばよかったけど、やっぱりお父さんがちゃんとできなかったのがいけない。だからしょんぼりすべきなの。それで二度とこういう失敗をしないようにすればいい。

あなたの気持ちはわかってるよ。今日を特別な、素敵な日にしたかったんだよね。一番悲しいのはりんちゃんなのに、一言も文句を言わないで我慢してる。それどころかお父さんをかばっている。嫌な雰囲気にしたくないんだよね。でもさ、そうやって自分が我慢して楽しくしようってね、そういう気持ちはすごく優しくて良いんだけど、でもそんなことばかりやっていたら、あなたはパンクしてしまうよ。せっかくのレストランなのに、自分のごはんがなくて、いやだったでしょ。悲しかったでしょ。それをね、我慢しなくていいんだよ。お父さんのせいで食べられなかったじゃん、って怒っていいんだよ。

そんな風に言って、またお父さんがおかしくなるのが怖いのかもしれないね。でも、大丈夫なんだよ。それはお父さんが受け止めなくちゃいけないことだからさ。りんちゃんがお父さんのために自分の気持ちが言えなくなってしまうほうが、ずっとよくないんだよ。お父さんはりんちゃんを守る側なのに、今はりんちゃんがお父さんを守ってる。りんちゃんがお父さんを守って、自分の気持ちを我慢して、そのおかげで、それで家族が「楽しかったね」って言えたとしても、それは間違っていると思うんだ。

でも、りんちゃんの気持ちは嬉しいよ。ありがとう。だからお母さんはもうお父さんのことを怒っていないし、今日のごはんも美味しかったのを思い出したよ。楽しい日だった。イヤなこともあったし、りんちゃんがかわいそうだったけど、でも、りんちゃんがいろいろ考えてくれたのが嬉しかったから、良い日になったよ。りんちゃんが一生懸命がんばって我慢して、楽しくしようとしてた、ってことはお父さんもわかっていると思うよ。

そんなことを言い聞かせているうちに娘はようやくちゃんと涙を流して泣いた。せっかくの結婚記念日だから、特別楽しい日にしたかったの、と言いながら。

そして、結局最後まで「会話が弾む」と言うわけには行かなかったけれど、なんとなく、まぁそんなに悪くもなかったよね、(お店側の謝意と好意で)お会計だいぶ安くしてもらったし、取り分けしたぶんお母さんのダイエットにも役立ったしね、というところで気を落ち着けて、眠りについた娘だった。

・・・・・・・お会計を安くしてもらったなんて、いつの間にチェックしてのやら。
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りんちゃんの気遣いが何よりの贈り物

またしても、りんちゃんの優しさに涙腺が無条件降服!?
中立の立場で、お父さんに寛大な配慮をし、お母さんの喪失感や傷みをリカバリーしよう、とする優しさにほろり、とさせられました。

水銀軟膏さん

>お母さんの喪失感や傷
水銀軟膏さんのこのコメントで、そうか、私の感じていたものは「喪失感」だったんだと気づきました。

親のケンカってこどもには辛いですよね。
私もできることなら仲違いの場面はあまり見せたくないんですけどね。でも娘の前だけ取り繕うってのはもっとしたくない。
娘にも、家族の抱えている問題を知っていてほしいし、理解してほしいんです。
でも、だからって娘に「私がちゃんと良い子にすれば両親はうまくやっていける(いけた)のではないか」「私がもっとうまくやれれば、こんなことにはならなかったのでは」とは思わないでほしい。きちんとフォローしないとそう思い込みそうな子なので、そのへんの匙加減が難しいです。
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Author:Cakeと書いてけーくと読む
会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

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