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娘のピアノ

昨夜。娘のピアノの練習中のこと。

娘がピアノに向かっている間、私は同じ部屋でPCに向かっていることが多い。
別の部屋にいると娘が淋しがるし、脇でつきっきり状態だと私がイライラしてしまうので、意識してそのようにしている。

が、昨日は「お母さん、たまにはもっと近くで見てよ」と言う娘の要求を飲んで、すぐ横で見ていた。

先生から出された課題はレッスンノートに書いてある。娘は、それを見ながら、練習を進めている。いつもの私の位置からは、そのノートに書かれていることは見えないが、すぐ近くにいる今日は見える。

そのノートに見覚えのない曲名が書いてあった。

そのことを指摘すると、娘は顔色を変えて「それはもう終わったの。だからいいの」と言う。あまりにも怪しいので、「終わったのなら弾けるよね、弾いてみてよ」とカマをかけると、かたくなに拒否。「終わったからって、今週は練習しなくていいわけ? とりあえずレッスンノート見せなさいよ」とノートに手を伸ばしたら、一瞬先に奪い取り、私に渡すまいと抱え込んだ。

「そんなことしてごまかして、今はよくても、すぐにバレちゃうの、わかってるでしょ?」と言うと、娘はポロポロと涙をこぼした。ノートを抱え込んでいた腕から力が抜けて、下に落ちた。今週やらなくてはならない課題曲の筆頭に、その曲があった。その前の回も、さらにその前の回にも、その曲は課題として出されていた。

「難しくて弾けないの? あまり好きじゃない曲だから、練習する気にならないの?」と、努めて優しい声で聞く。娘の涙は止まらない。鍵盤の上にも涙が落ちた。

「好きじゃない曲だから弾きたくなくて、嘘をつきました。ごめんなさい」

「そう。今日からはちゃんと練習してね。好きじゃない曲は弾いていても楽しくないかもしれないけれど、そういう苦手な曲でも弾けるようになったら、好きな曲は、もっと、うーんと上手になれるよ」

「はい」

娘はその曲を弾き出した。まったく練習していないその曲は、当然のようにボロボロだった。

「じゃあ、最後に一曲だけ好きな曲を弾いて、終わりにしよう」と声をかける。娘は、ちょっとホッとして、少し前に合格をもらった曲を弾いた。ところどころつまづいたのが気になったらしく、もう1回やり直すと、今度は上手に弾けて、機嫌もよくなった。

嫌いな曲のせいで落ち込んでも、好きな曲のおかげで立ち直れる。

ピアノが弾ける娘はいいな。そんな風に好きになれるものがあっていいな。ちょっとうらやましい。
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会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

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