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東野 圭吾「手紙」

肩こりがひどい。もしかしたら、一昨日の頭痛と吐き気はこれが原因かもしれない。
ここのところ運動不足だし。Wiiカラオケばかりじゃなくて、Fitもやらなきゃいけないよねー。よねー。

ところで読書記録。東野 圭吾「手紙」と同じく東野 圭吾「怪しい人びと」の2冊。

 

「怪しい人びと」は短編集。ライトな感じで、大げさなトリックはないけれどもソツのないストーリーテリングで読ませる。なんとなく昔の阿刀田高の短編集の読後感と似ている。ただこの人の書く女性って「いかにも男性作家が書く女性像」というか、類型的というか、あんまり魅力的じゃない。「お母さん」と「性的対象」の2種類しかいない。

「手紙」はよかった。犯罪者の弟である主人公が、その「犯罪者の兄」の存在ゆえに差別され、苦渋の道を歩む。エンディング以外のクライマックスは、いろいろな人が引用している下記の箇所かと思う。

以下「手紙」のネタバレなので反転させてください。↓
主人公はそれまでの経験上、兄のことを伏せて就職にこぎつける。そこで自分の実力は評価される。しかし、やがて会社に兄のことがバレてしまい、”不当な”配置転換をされる。それについて、社長が主人公にこの異動は差別と感じたか?という問いかけをする。そして続けて言うセリフ。「差別はね、当然なんだよ。犯罪者やそれに近い人間を排除するというのは、しごくまっとうな行為なんだ。我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる。全ての犯罪者にそう思い知らせるためにもね」


話は少し変わるが、私の姓はかなり珍しい。旧姓も珍しいほうだったが、夫の姓は更に珍名。珍名の家庭では、たぶん、多かれ少なかれこういう会話をする。
「悪いことをすると親戚まで迷惑が及ぶから、慎重に行動せよ。間違っても新聞沙汰を起こしてはいけない」。
当然のことながら佐藤や山田なら罪を犯してもいいというわけではないが、たとえば愛新覚羅とか冷泉とか金田一といった苗字を持つ人には、単純な懲悪とはまた別の、独特の覚悟が必要なのだ。(一応言っておくが、私の姓は愛新覚羅や冷泉や金田一といった由緒あるものではない)。

自分のしたことが自分だけにはねかえるのではない。親兄弟はもちろん、同じ姓をもつというだけの、会ったこともない未知の遠縁にまで及ぶ迷惑。というのは、想像すると怖い。なかなか犯罪抑制効果がある。(親兄弟を恨んで行う犯罪に対しては逆効果かもしれないが)。
「手紙」を読んだとき、不謹慎にも思ったのは、そうか、一般的な苗字の人は、「自分のしたことが思わぬ係累に及ぶ可能性」という想像をあまりしないのか、ということだった。

上に「女性があまり魅力的じゃない」と書いたけど、「若くて、ちょっと情けない青年」はその分魅力的だ。主人公にも、その兄にも、つい感情移入してしまう。それだけに、ラストはとても切ない。

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会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

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