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佐藤尚之「明日の広告」

さとなおさんの本を読んだ。「明日の広告」。



かなり売れているらしい。増刷も間に合わない勢いで、Amazonで見ても現在「通常3~5週間以内に発送」という状況。あの藤田社長も読んだらしい。






私が「ショッピングカートに入れる」をポチッとしたのは、発売日(1/25)の数日後だったと思う。たぶん「初版第一刷」の最後のほうだっただろう。このとき、送料をケチろうとして「うちの3姉妹」の6巻を予約注文した。そのために届いたのは「うちの3姉妹」の発売日の2/1であった。



2冊を手元に並べてみると、奇しくもどちらも「大人気サイト」発の書籍だった。
ま、奇しくも、といっても、最近の私の情報元は9割方webなので、不思議でないと言えばないんだが。

とにかく、「大人気サイト」発で、大変売れている書籍が2冊。
しかしこの2冊の中身はまったく正反対だ。

「明日の広告」は、大人気サイトの「www.さとなお.com」を運営しているさとなおさんが初めて本名で出した、広告業界の人(あるいは、そちらに視線を向けている人)向けの広告についての書籍であり、過去の講演を元になさっているとのことだが、サイト内のコンテンツを元にしたものではない。書き手は男性会社員で、内容としては汎用的なビジネス書の面もある。

「うちの3姉妹」は、大人気サイト(ブログ)の「うちの3姉妹」を、ほぼそのまま書籍化したものだ。そして「うちの3姉妹」というのは、作者の松本ぷりっつさんの実際のお嬢さん方をモデルにした「ノンフィクション育児漫画ブログ」だ。書き手は女性で、「母親」としてのまなざしからの「自分の娘たち」という超個人的な内容が描かれている。

サイトを見ると、ぷりっつさんは家庭生活、育児の日常を母親の視点で面白おかしく描いているが、そういえば、さとなおさんの日常語りにはそういう家族についての記述はほとんどない。いや、結構奥さんやお嬢さんの話題は出てくる。しかし、それはたとえば「次世代について語るにあたって、例としてお嬢さんの話題が出る」とか「ある良い店について語るにあたって、状況説明として結婚記念日であることが明かされる」とかであって、「妻」や「子」を語るのが主眼ではない。

反対に、ぷりっつさんの漫画には、仕事についての記述はほとんどない。ネタとして〆切り前で鬼気迫っている様子などが出てくるが、それは「そんな時に子どもらを預かってくれる祖父母について語る」がテーマだったりする。

さとなおさんの(というか、佐藤尚之さんの)本を読んで、さとなおさんが以前(2007年09月21日のさなメモ)「ONとOFFって何?」と書いたことを思い出した。アレを具体的に記述すると、コレ(「明日の広告」)になるんだな、と。「本業の本なので本名で出した」そうだけれども、日頃の「さなメモ」との乖離というのはほとんどなくて、同じことを言ってるな、と。一人称はどちらも「ボク」だしね。このカタカナ表記の「ボク」というのも、なんだか、とても「さとなお」さんらしい。

生きているすべての時間がON(でありたい)。だから切り換えない。そういう意味で全くタイムマネージメントしていない。スケジュール帳は会議とメシと家庭と遊びで同価値に埋まっていく。

という「さなメモ」と

「明日の広告」の、特にスラムダンクのくだりなんか、とても重なる。「仕事だから責任持って力を込める」でもないし、「スラムダンクが好きだから仕事を超えてがんばる」のでもない。何もかもがON、なんだろう。

私は全然畑違いの仕事をしていて、正直広告のなんたるかというのはよくわからない。わからないが、広告を「受ける側」の私たちが、もう単なる消費者ではないという感覚は、よくわかる。そう、私も広告は可能な限り排除してしまう。アフィリエイトだらけの(読ませる部分のない)ブログにすら嫌悪感を感じる。CMが見たくないという理由で、リアルタイムに見られる番組を、わざと一度HDDに録画してからCMスキップして見たりする。集中してないとかトイレタイムどころではない。「積極的に排除する努力」までしているのだ。その一方で、ネットしながら同時にテレビ番組を見たりもする。そしてネット上では、その番組についての意見が交わされている…。

広告のお仕事をしている人は「なんだか小難しい時代になっちゃったな」と嘆きたくもなるだろう。でも嘆く必要はない。作り手も受け手もwin-winな関係でいられる方法はある!…というさとなおさんのポジティブな文章は、受け手である私も勇気付けられる。

上記で、「うちの3姉妹」と「明日の広告」は正反対の中身だ、と書いたけれど、ひとつだけ共通点がある。
徹底的に読み手視点で、ポジティブである、ということ。

ぷりっつさんが以前、コミックのあとがきだったか何かに「『いつも楽しそうに育児してますね』と言われるけど、楽しい部分しか書いてないから。辛いことを書いても、読んでる人は楽しくないでしょう?」といったことが書いてあるのを読んだ気がする。

さとなおさんの本にしても、業界の人にも読み応えがあるように、でもそれ以外の人にもメッセージが伝わるように、という読み手への配慮が感じられる。「コレを知らない人はココから先はわからなくていいよ」という排他的な部分がない(スラムダンクの広告キャンペーンとは真逆ですね)。

あ、ひとつだけ共通点って書いたけど、もひとつあった。
それは「読み返してもまた楽しい」。

漫画(特に4コマとかのショートストーリーの漫画)や、新書って一度読んである程度インプットしたら、慣れちゃって、2度目は大して面白くない。
でも、この2冊は、今月に入ってから何度も読み返してるけど、面白い。「そのたびに新たな発見がある」なんていう大げさなものではない。旧友に偶然会ったような、安心感と新鮮さがある。

次に購入を考えているのはこちらなんですが。


これまたブログ発ですな…。
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会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

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