10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

七月大歌舞伎「天守物語」

また歌舞伎を観てきた。
七月大歌舞伎、メインは玉三郎の「天守物語」。
七月大歌舞伎

ありがたいことに、今回も招待券。新歌舞伎座には、野球でよく聞くような法人用チーズンチケットのシステムができたようで、知人がその担当者(というか責任者)ゆえに、接待相手の都合があわなくて、誰も使うことのない日程のチケットを融通してくれたのである。先月その話を聞いて「もしもでいいのだけれど、七月も『誰も使わない、無駄にするよりは』ということがあれば、直前でもいいので、連絡ください」と図々しくもお願いしてあった。そうしたら、「平日でよければ用意できます」とのことで、そりゃもう喜んで♪とチケットをもらった。

ただ七月は玉三郎と海老蔵、中車と歌舞伎好きでなくとも有名な配役なので、接待相手には困らなかったと思うんだ。実際超満席だったし。一幕見席すら満席。そんなチケットをいただけたのは、おそらく、私の図々しいお願いに応えていただいた気がしてならない。返礼のひとつもすべきなのだろうなと思うが、そんな余裕は望むべくもなく。出世払いで勘弁してください(踏み倒す気満々やないか)。

さて、歌舞伎。演目と配役は下記の通り。

一、猿翁十種の内 悪太郎(あくたろう)
   
悪太郎 市川右近
修行者智蓮坊 猿 弥
太郎冠者 弘太郎
伯父安木松之丞 亀 鶴


二、修禅寺物語(しゅぜんじものがたり)
   
夜叉王 中 車
源頼家 月乃助
修禅寺の僧 寿 猿
妹娘楓 春 猿
姉娘桂 笑三郎
春彦 亀 鶴


三、天守物語(てんしゅものがたり)
   
天守夫人富姫 玉三郎
姫川図書之助 海老蔵
舌長姥 門之助
薄 吉 弥
亀姫 尾上右近
朱の盤坊 猿 弥
山隅九平 市川右近
小田原修理 中 車
近江之丞桃六 我 當



悪太郎は最後が愉快。途中の立ち回りはもっと派手なのが良かったな。

修禅寺物語は春猿の楓がきれい。女形ではなく本当に女性!!って感じ。夜叉王中車は大和田がかぶる。というよりも、大和田が歌舞伎張りの顔芸だったのだなと思う。香川照之もとい中車はがんばっているとは思うけど、やっぱり幼少期から鍛えている他の役者と並ぶと、芯ができていない感じはするなぁ。特に声の出し方が違う。しかし夜叉王(の役柄)はひどい。断末魔の実の娘を前にして「若い娘の死にかけたところなんて見られる機会はそうそうないからスケッチするお!!」だもん。絵仏師良秀か。大和田ー!!

天守物語。
幕があがる前から、幼女たちの「とおりゃんせ」の歌声が聞こえてくる。全体が見渡せると、そこは天守閣の中。物語はほぼ全部この天上の間を舞台に進行する。幻想的。

玉三郎は存在感が違う。ただ立つだけの姿も、後姿だけでも、すごい。どの場面を撮影してもポスターになりそう。隙がない。強いて言えば年齢設定が分からない。役柄的に20代半ばぐらいかと思うが、貫禄がありすぎてさすがにそうは見えない。海老蔵は華やかで涼やかで、悪くない。海老蔵を生で見るのは初めてだけれど、たぶん古典的な歌舞伎よりも、こういった新しい形のほうが映えるんじゃないかな。新しい形、といっても現代劇にも合わないと思うけど。その点では玉さま演出のこの「天守物語」は海老蔵にとってもっともハマリ役になるかもしれない。

新しい形、と書いたが、従来の歌舞伎の舞台とはだいぶ違った。スクリーン映像や録音音源であろう音楽も使われる。カーテンコールさえあった。スーパー歌舞伎とは違う「新しい歌舞伎のあり方」だと思う。でも、スーパー歌舞伎は三代目市川猿之助亡き後も継承されていくだろうけれど、玉三郎の創る舞台は、玉三郎以外には創れないものではないかと思う。玉三郎が創り、玉三郎が演じて、初めて可能な世界。玉三郎がいなくなったら夢幻になるもの。だからこそ、天守物語は以前の上演を収録し、映像作品にもなっているのだろう。演じ手を変えつつ時代を超えて長く上演される古典作品とは別物なのだ。

だから、つくづく、今回この舞台を見られたことは幸せだと思う。まさに、夏の夜の夢。一期一会の舞台だった。
スポンサーサイト

いいですね~

偶然にも、自分ではありませんが、旧友が同じ歌舞伎の舞台を観に行っていたようです。
玉三郎の美しさに感動していました。
私はどうも、古典的なものに強い関心を頂けないのですけど、そういうものに関心のある方には、とっても面白い世界のようですね。
私はCakeさんがそのような教養高い世界を楽しむことのできる方で、良いなぁ~と素直に思いました。
それにしても、そんな有名どころばかりの出演する舞台のチケットが手に入ったなんて、Cakeさん、強運ですね。・・・というより、ご自身のお人柄のなせる技ですね、きっと。

私は相変わらず、今は嵐のような毎日で、引っ越しの準備を進めていますが、早くおちついて、穏やかな日常を過ごしたいなぁ~と思います。

その節は、いろいろとアドバイスを頂き、ありがとうございました。参考になりましたよ。

>フランさん

教養はほとんど必要ないと思いますよー。もとは江戸の庶民の娯楽ですしね。当時の世相や衣装の意味を解説してくれるイヤホンガイドもあるので(笑)
昨日も親子向けの歌舞伎を観てきたけど、娘も普通に笑って見ていましたよー。

チケットは「図々しさ」で入手しましたね。対等な「友達」だと却ってお礼にも気を使いますが、はっきりと目上の人なので甘えちゃいました、って感じです。

引っ越し準備は大変だと思いますが、暑い中、体調崩さないように気をつけてがんばってください!!
Secre

プロフィール

Cakeと書いてけーくと読む

Author:Cakeと書いてけーくと読む
会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。