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フクシマ2

前回の記事にいただいたコメントへのお返事を書こうとしたら、長くなったのでこちらに。

私は、東京オリンピック自体は、どちらかというと賛成です。それなりの経済効果はあると思うし。日本は他国に輸出できるものといったら「技術」です。でも何かを開発するにはまとまった額の先行投資と「機会」が必要なんで、オリンピックは好機とは言えると思います。

でも、「イメージ戦略」に終わってはいけないと思います。イメージがイメージのままで終わったら、それって「嘘」ですからね。嘘はいけないと思うんですよ。安全でないものを安全とか。安心できないのに安心とか。ただちに影響はないとか。

話を戻して福島のことですが、実を言うと、私は今も福島産の生鮮食品は購入していません。福島に限らず、きのこ類は極力避けています。割高ですが、野菜は愛知以西のものを取り寄せています。魚は九州とか。外食が多いので完全排除ではないですが。

私はいいけど、こどもに食べさせたくないんです。だって「"ただちに影響はない"かもしれないけど、数十年先にどうなるかわからない」から。後になって「あんなに気にすることなかったね」と笑い話になればそれが一番いいと思っています。

そして、今回お会いした福島の人は、全員「福島の物を食べてください」と言いませんでした。食事するにも「これは福島の物でないから大丈夫ですよ」って言うんです。「自分たちだって、自分は食べるけど、孫には食べさせない」とも。

再生のための補助金は出ます。でも、基本的に「原状復帰」なんですって。田畑だったところは田畑に。魚屋さんだった人は魚屋さんに。「戻す・戻る」ための資金援助はある。でも、田畑をつぶして工場にしたり、魚屋さんだった人がパン屋さんになったりするのは、「自己資金で」と言われる。

でも、田畑を戻したところで後継者いないわけですよ。しかも海水に浸ってしまって、土を入れ替えて土壌改良しなきゃ農業なんかできない。農業ができるレベルに戻したところで、それが5年先?10年先?その頃には農家の人は高齢者ですよ。跡を継ぐはずだった息子・娘は仕事を探しに、あるいはその子どもの学校のために、とっくに別の地に移り住み、新しい生活を始めている。「田んぼ再開するから戻ってこい」って言えないですよね。そして、そこで米作って、福島産の米をみんながどれだけ食べてくれるのかと。

漁師も同じです。命からがら津波から守った船はあっても、今は汚染水のために漁業再開できていません。せいぜい週1回の試験操業です。漁のできない漁師さんは今、新しい防潮堤作りや、土地の開墾などの工事現場で稼いでいるそうです。

漁ができないから魚屋もできないわけで、だからパン屋に職替えしたいと言うと、上記のとおり「それは自己資金で」と言われる。原発被害が認められた人には月に10万円出ます。1人当たりですから、7人家族なら70万円入る。3世代同居も珍しくない土地なので、そういう家庭も多いです。

漁師やっていた50歳男性が、年老いた両親と子どもたち連れて東京に出てきて、慣れない仕事で月70万稼げるかと言ったら、無理ですよね。じゃあ何もしないで仮設なりなんなり用意してもらった家に住んで、毎月70万円もらっていたほうがなんぼか良い暮らしができる、となるわけです。つい数日前にも汚染水が人為的に流出した事故がありましたが、それを喜ぶ人すらいるそうです。「これでまた慰謝料もらい続けられる」って。

もちろん、それじゃいけない、いつまでも恨みごといってたってダメだ、自分たちでなんとか立ち上がろうじゃないかとがんばっている人もたくさんいます。今回会った人たちはそれぞれ別のNPOで活動している3人ですが、そういう人たちもたくさんいる。でも、実際の被害者はやってもらってあたりまえになってしまって、何らかの活動をしているのは外部から来たボランティアスタッフばかり…というところもあるそうです。

そういう現状を福島県民以外が批判するのは、とっても難しくて危険なことだと、私は思っています。だから、あまりどうこういう意見は書けないけれど、まず県外の人間にひとつできることは、「その地に足を運んで現実を見る」ってこと。今回それができたのは、良かったです。

福島産の生鮮食品を買うのは、私個人としては、もしそれが「援助の気持ち」からの行動なら、間違いなんじゃないかと思います。何故かと言うと、たとえば東京の人が「福島応援!」とあえて福島産を購入するならば、福島県民は、福島産のものしか食べちゃいけないと言われている気になるでしょう。でも、現実問題、福島の一定数の人が「自分は食べてどうなろうと構わないから食べるけど、孫には食べさせたくない」と思っている。応援しているつもりが、逆に追いつめる結果になりかねません。

単純に「だって美味しいから。放射能なんて気にしてないし」なら構わないと思いますけどね。「安いから買う」はまた違いますね。要は「キズものだから買う」みたいなもの。価値が低いんだ、だから安いんだ…そう思って購入するぐらいなら買わんでいい、というのが、プライドをもって良いものを作ろうと努力している生産者の正直な気持ちだと思います。

まだ何かととっちらかっていて、感想と言う感想は言えないでいるのですが(これだけ書いておいて、と思われるかもしれないけれど…それだけいろいろ考えさせられることがあったということで)、もし、機会があったら、足を運ばれることをお勧めいたします。
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会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

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