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山村紅葉の母

昨日、天気予報でも見ようかの、と、テレビをつけたらナイナイアンサーという番組をやっていた。芸能人のお悩み解決番組だそうだ。見るつもりはなかったのだが、山村紅葉の、どアップの迫力に気押されて、ついそのまま見てしまった。追記のところに番組の内容を書いた。既に見た人・興味のない人・ネタばれが嫌な人はスルー推奨。

で、私は見ながらプンスカ怒っていた。山村美紗は作家としては優秀かもしれないが、母親としてはよろしくない。紅葉さんかわいそう。

「こどもは、親のために何かしてあげようなんて考えなくていい。親から愛してもらえて当然と思っていればいい。そう思わせてくれない親なんて、捨ててしまえばいい。死んでから17年も経っても、娘を悩ませる親なんてイラネ!」などとテレビ相手にエキサイトしていたら、娘が「ウチも親孝行しなくていいのぉ?」と言うので、「しなくていい。私そんな風に育てた覚えはない」と答えてみた。

が、しばし考えてから、「しかし、君の場合は、多少はお母さんのご機嫌とってもいいような気がするね。お母さんにほめてもらえるように100点がんばろう!みたいなね。あっ、そうか! 私が君のことを構わないで、ほめもせずにいれば、ちょっとは焦ってがんばるってことか!」と付け加え。

娘は  (´・ω・`)  みたいな表情になっていた。





山村紅葉は、ご存知の通りミステリーの女王・山村美紗の娘だ。紅葉さんは、この母のことを今でも夢で見るのだと言う。17年前に亡くなった母親・美紗は、多忙ゆえか、母親らしい愛情を娘にかけることはなかったそうだ。テストで良い点を取っても、何をしても、ほめてもらえない。あるときは、仕事で出張にでかける母が手鏡を探していたので、気を利かせて買いに走り、自分の小遣いで買った安物の手鏡を母に渡したが、ありがとうの一言もないまま慌ただしく出立していく母。

それでいて、母周辺のスタッフやお手伝いさんは紅葉を過剰に世話して、紅葉がテレビで見かけた人形を「あのお人形、可愛い」と一言言おうものなら、翌日には同じ人形が用意されて紅葉の手元にあった。スタッフがテレビ局に問い合わせ、同じものを探し当てて買ってきたのだ。

紅葉が何か言うと周りの人が奔走する。迷惑をかける。いつしか紅葉は自分の意思を周囲に表すことのできない少女になった。高校の時、友達がお弁当を食べている中、紅葉はパンをかじる。「お昼は弁当」と言えなかったのだ。そんなことを言えば、スタッフが豪華な弁当を用意してしまうから。

絶対にお礼も謝罪もしなかった母親が、またどんな功績を作ってもほめるということを一切しなかった母が、唯一、ほめてくれたのは、紅葉は学芸会でシンデレラを演じた時だった。そのことが女優という道を選んだ遠因ではないかと紅葉自身も自己分析する。それでも、紅葉の女優業を、母が再びほめることはなかった。

私は母から愛されていないのだろうか。紅葉の心にずっとあった、その思い。

母が死んで、紅葉は初めて「眠る母」を見たのだそうだ。人気作家の母は、いつも仕事に忙殺されていた。ゆっくり眠っている姿など見たことがなかった。

そうして、死後に、母の周囲にいた人たちから、聞かされた事実。
母の遺品の中には、蝶番を何度もセロテープで補修した跡のある、手鏡があった。それは10年以上も前に、紅葉が買ってきた、あの手鏡だった。先生は、いくらでも高級なものを持っているのに、持ち歩くのはいつもその安い手鏡だった。娘からもらった大事なものだからと言っていた…。

また、紅葉が舞台公演などがあると、そのチケットを何枚も買って、いろいろな人に配っていた。「私は見に行かないの。だから私からもらったとは言わないで」と口止めをして。

紅葉は愛されていた。でも、それがわかった時には、もう母はいなかった。

紅葉は数年前に京都に家を建てた。番組にもその家が紹介されていた。立派な、豪邸だった。母が好きなピンクのインテリア。母がいつか帰ってきてくれる気がする、と紅葉。

死後17年経過した今でも、紅葉は頻繁に母の夢を見る。夢の中の母は、何か言っている様子なのだが、どうしても聞きとれない。それが悲しい。母は何を私に伝えたいのだろうか。私は母に何がしてあげられるのだろうか。

そこで登場したのがカウンセラー心屋仁之助なる人物だ。名前の胡散臭さの割には、案外普通の外見で、言っていることもまともだった(失礼な)。

彼曰く、紅葉さんは「母の人生」を生きてしまっている。お母さんに対してごめんね、と思っている。期待にこたえられなくてごめんね、親孝行できなくてごめんね、と。でも、それはお母さんの気持ちなのだと。娘を自由にしてやれなくてごめんね、と。お母さんは遠くにいるのではなく、紅葉さんの中に住んでいて、紅葉さんが自分の人生を生きることが親孝行なのだ、と。

その言葉を聞いて、紅葉さんはあのでっかい目を赤くして泣いていた。お母さんはいつも遠い人だった。でも、そうじゃなくて、私の中にいるんですね。だとしたら、私が喜ぶことがお母さんの喜びと思っていいんですね。私が悲しんでいたら、お母さんも悲しいんですね。


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あ~っ、これ私も昨日観ました!
偉大すぎる母を持つ子って、こんなにも大変な思いを背負ってしまうのだな・・・と胸を締め付けられる思いでした。

山村美紗さんという方は、感情を表すのにとても不器用な方だったのでしょうね。娘への思いを「作品を書き続けること」で表そうとするなんて、素直じゃないなぁ~って私も思いましたよ。紅葉さん、本当にかわいそう。優しくて、感受性の豊かな方だったからこそ、余計にお母様や周りの方々に気を使ってしまったんですね。

紅葉さんが、人の親になっていたら、もしかしたら、もっと早くに、親の気持ちに気づけたのではないかな?とも思いましたよ。ずっと、立場が娘のままだったので、余計に縛られちゃったのかな・・・ってね。

心屋仁之助さん、私もこの番組で初めて知りましたが、毎回相談者をほろっとさせるピカイチの解答をされるので、注目しています。著書や、DVDも随分出していらっしゃるんですね。
関西弁のイントネーションが、かえって新鮮で、声も穏やかでこころにスッと入りやすい声質。聴いている人が、引き込まれる包容力を感じる語り。調べたら元佐川急便の営業をしていて、管理職だったとか。人の経歴は意外なものですよね~。今、ちょっと注目中の人物だったので思わず反応しちゃいました。あのカルーセルさんさえ、ほろっとさせて心を開かせてしまうのは、ただ者ではない!と思っています。

「人の親になっていたら、もしかしたら、」というのは、私も思いました。ご自宅公開の時にもご主人の気配がなかったので、そもそも結婚しているんだっけ?とか思って、山村紅葉さんについて検索してしまいました。ご結婚はされているけど、やはりお子さんはいらっしゃらないようですね。

そもそも紅葉さんのお父さんについて美紗さんは頑なに口にしなかったらしく。美紗さんは西村京太郎さんと不適切な関係にあり、紅葉の父親=西村氏説もあったようですけれども、別の方が父親というのが定説になっている模様。

こういった父親不在の複雑な家庭の中で、美紗さんは母親というより父親的な存在でいざるを得なかったのかもしれないし、紅葉さんが自分の子を持たなかったこともそれに由来するのかな、と思いました。

心屋仁之助さんの経歴、そうだったんですね。なるほど、あの良い意味での常識的な感じは、普通の社会人経験があるおかげなのかもしれません。あの手の商売の人ってエキセントリックな人が多いから(笑)
Secre

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Author:Cakeと書いてけーくと読む
会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

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