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ポリアンナの良かった探し

今読んでいる本。「少女ポリアンナ」。娘に「赤毛のアン」を読ませようとしたが挫折しやがったので、それより読みやすそうなこちらをセレクト。まずは自分で読んでいるところ。



子どもの頃に見ていたアニメ…といっても、そんなに小さくなかったな。今ウィキさんに尋ねたところ、16歳頃に放送されていたらしいアニメ「愛少女ポリアンナ物語」の原作だ。「ハウス世界名作劇場」枠。これの前のシリーズは「小公女セーラ」で、後シリーズは「若草物語」となる。今はこういう名作アニメやらないね。今こそやればいいのに。「小公女セーラ」と「ふしぎな島のフローネ」の主題歌が好きだったな。

どんな不幸に見えることでも、必ず「嬉しいこと」がある。悲しいとき、辛いときにこそ、よかったこと、嬉しいことを見つけよう。そんな「良かった探しゲーム」をする11歳の少女、ポリアンナ。早くに母を亡くし父と暮らしていたが、今度はその父も亡くしたことで、未婚でひとりで豪邸を守っている叔母の家に引き取られるわけだが、両親は家族の反対を押し切っての結婚で実家とはほぼ断絶状態だったため、この叔母とて「快く」引き取ってくれたわけではない。礼儀作法に厳しく、偏屈な叔母ポリーは、楽天家…というより、能天気でKYな天然キャラのポリアンナに好印象を持つことができない。親戚として、大人としての義務感だけで相手をする。

しかし、読み進めているうちに、ポリアンナは「能天気でKYな天然キャラ」どころか、なかなかに不幸な生い立ちだったことがわかる。亡き父は教会の牧師で清貧の暮らしを貫いた人で、教会の老朽化した廊下の修繕はしても、ポリアンナに可愛い服を買ってやることなどない。ポリアンナの実質的な生活を支えていたのは教会に出入りする「婦人会」の人々であり、しかし、彼女たちはパン作りひとつとっても意見が分かれ、結局のところポリアンナにまともな教育・家事を授けてくれる人はいなかった。

果てはクリスマスプレゼントが教会に寄付された中古の松葉杖だったという(もちろんポリアンナには無用のものだった)、こどもにとっては衝撃的な不幸こそが、「良かったこと探しゲーム」が生まれた背景だったりする。

マッチ売りの少女が最後に見た「幸せな夢」のような、なんとも切ない「幸せ」を、ポリアンナは探しつづけてきたのだ。そうでもしなければ生きてこられなかったから。物語の中には、ポリアンナにとっての「生きるということ」の意味も書かれている。

ポリー叔母さんは厳しいが、冷酷な人ではない。ポリアンナのことを最初から気持ちよく受け入れたわけではないけれど、少なくとも「11歳の少女に必要な物資と教育としつけ」は与えようとしている。ポリーに不足しているのは、感謝の気持ちだ。誰への、というと、まぁ、この話としては「神への感謝」なのだろう。中古の松葉杖をもらったら「ああ、嬉しい。だって私は松葉杖を必要としていない健康な体なのだもの。ありがとう神様!」と思え、というのが「良かった探しゲーム」だ。

根底にはクリスチャン思想が流れていて、「憎しみやねたみ、怒り、愚痴、拒絶」といった負の感情をポリー叔母をはじめとする町の人々が担う。それに対してポリアンナは「愛と許容、感謝」を返す。やがてポリアンナの「正の感情」は町の人々に浸透し、最後にポリアンナが背負う「悲しみ」を、今度は町の人々が救うのだ。おお、神の勝利。あ、でも別に宗教くさい話ではないので、そういうのに抵抗がある人も無問題。

孤児になった子が引き取られ…という点では「赤毛のアン」とも通ずるし、引き取られた時の年齢も似たようなものだと思うけれど(時代背景も似ているのかな?)、ポリアンナはアンほど自立心がたくましくなく、そこが天使的で、だからこそ「愛と許容」が引き立つわけだ。アンは大人に甘えないし、他人を甘やかすこともしない。他者にも厳しいが、自己にはもっと厳しいイメージがある。ポリアンナは逆になんぴとも受け入れるし、自分が誰にでも受け入れられることに疑いも持たない。甘え上手だし、甘えさせるのも上手そう。

私自身はアンに近い気がするので、友達になりたいのはアンだが、ずっと一緒にいるのはつかれそうなので(理屈っぽそうなところも似ていて、うっとうしそう)、そこそこのつきあいにとどめ、たま~にポリアンナに癒されたい。妻にするならアンだが、恋人もしくは愛人にはポリアンナ。何の話だ。
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会社員。家族は夫(鬱回復期か微妙なメンヘラー)と娘(中学生になりました)。

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